我が家のクレープメーカーを久しぶりに収納庫の奥から出してみた。このクレープメーカーは2代目で既に使って十数年は経っている。3年前に亡くなった主人がいつも孫たちが来るとこのクレープメーカーでクレープを作っていた。このクレープメーカーはやっと先日2回目の日の目を見ることができた。このクレープつくりは孫たちの要望でもあった。我が家に泊っていく孫たちのために朝食用につくることにした。夜中に種作りをしてクレープ液を一晩寝かしておいた。このクレープメーカ―の箱も年期入り。箱には日本電熱 EN0772と書いてあった。我が家に来て以来何枚作っただろうか。老兵が今回も頑張って20枚は作って孫たちの口に入って孫たちも大満足のクレープだった。思えば初代のクレープメーカーは30年ほど前に買って我が家で主人の研究室の学生さんたちを招いたときに必ず登場して家族と皆の輪を作る重宝な道具だった。簡単で機能的なこの初代が使えなくなってやっと同じものが見つかった。このクレープメーカーはアイデア商品でなかなかの代物。孫たちにプレゼントしようと思ってももう製造中止だった。代わりにネットで調べると似たような商品があった。が、この形と作り方に愛着がある。そして我が家の団欒に関わった人たちの歴史を綴るこの老兵クレープメーカーをずっと使う続けたいと思う。私が元気でいるうちは。