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電話2

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久しぶりに関西に住む従弟から電話が入った。声を聴くのは3年振り。息子の死を嫁の喪中はがきで知っていたがなかなか電話が出きなかったことを詫びての電話だった。私も息子の死は親戚のごくわずかだけに知らせていただけで彼にも知らせるつもりが自分の中に息子が急逝したことを認めたくなく、また悲しみが人に話すたびに湧き出すので知らせないでいた。従弟とは一回り歳の差があったが幼い頃姉弟のように一緒に過ごした時期があり彼の家族のことも気にかかっていた。彼は次男だけれど私の母方の家を守っている。

彼の学生時代の家族との葛藤と苦労、努力を知っているので今の幸せを心から嬉しく思い彼と懐かしい思い出話と現在のそれぞれの生活について止めどなく話が弾んだ。彼の兄の生活もずっと見てきたがやっと施設に入って落ち着いた生活が出来ていると言う。この兄(従弟)とも一緒に子供の頃暮らしていたので彼が神経を病んだ時には悲しくてどうしようもなかったことが思い出される。

従弟は一人息子も就職して明るい奥さんにも気持ちを支えられてやっと肩の荷を少しづつ外しているように思う。よかったよかった

何ともうれしい電話だった。